皆様、こんにちは。不定期でお届けしている雑談コラムです。
関東地方も気温が上がり、梅雨明けの足音が近づいてきました。パークの「夏」といえば、かつてシンデレラ城前やパレードルートを大量の水で濡らした、大掛かりな散水ショーを思い浮かべる方も多いかと思います。しかし近年、これらのイベントは規模が縮小、あるいは散水プログラムという形で内容が見直されています。
一見、寂しさを感じる変化ですが、その背景には近年の「殺人級」とも言える夏の酷暑と、安全管理のシビアな現実があります。
まず挙げられるのが、ゲストと現場キャストの安全確保です。散水ショーの鑑賞場所を確保するため、ゲストは炎天下のパレードルートや鑑賞エリアで長時間待機することになります。さらに、そのゲストを誘導・監視するキャストもまた、過酷な直射日光に晒され続けなければなりません。熱中症のリスクを考慮すると、長時間の現場配置は極めて危険です。
次に、出演者への身体的負担です。気温が35度を超えるような猛暑の中、地面の照り返しを受けながら、激しいダンスパフォーマンスを連続で行うことは、安全性の観点からも限界を迎えています。エンターテインメントを提供する場で、ゲストの目の前でキャラクターやダンサーが暑さで倒れるシーンを見せるわけにもいきません。最近の夏は夜間になっても気温が下がらない日が多く、一日中熱気がこもることも大きな障壁となっています。
かつての大規模な散水ショーが恋しくなる季節ですが、パークに関わるすべての人の命を守るためには、現在の「無理のない規模での散水」へのシフトは必須の防衛策と言えると思います。