「ディズニークルーズ地中海+ローマ」旅行記〜ミケランジェロ最高傑作・最後の審判〜 | Love Disney

「ディズニークルーズ地中海+ローマ」旅行記〜ミケランジェロ最高傑作・最後の審判〜

ボンジョルノ。
ローマに来たら、絶対に行きたい場所といえば、やっぱり「バチカン美術館」ですよね。
そこで今回は、バチカン美術館内に飾られているたくさんの美術品を紹介したいと思います。
さあ、みなさん、歴史の旅に出かけましょう!

ピーニャの中庭

松ぼっくりバチカン美術館(松ぼっくり)
紀元前1世紀に造られた青銅の彫刻で、当時はてっぺんから水が出て噴水になっていたようです。以前はローマの旧市街にあったそうでが移設され、ここに来たそうです。
ピーニャとは松ぼっくりを意味するそうで、このオブジェはとくかく巨大でした。
ピーニャの中には広く、芝も綺麗に整えられて素敵なんです。
が、ここから先の美術館内は閉鎖空間が多くなりますので、ここで思い切り空気を吸っていったほうがいいと思います。
特にピーク時の美術館内は人が密集していますから、ここで空を見て深呼吸をして行きましょう。

古代彫刻の間に入る前のテラス

バチカン美術館(ピーニャの中庭からの景色)
ガイドさんが居なかったら素通りするであろう、小さなテラスからローマの景色を見ることができます。ローマは高層建築物がないので遠くまで見渡せますね。どこまでも続く西洋の歴史的な街並みが美しいです。
この高さからローマを見渡せる箇所は数少ないので行かれる際は見逃さないようにしてください。

8角形の中庭(別名:ベルヴェデーレの中庭)

全体

バチカン美術館(八角形の中庭)
バチカン美術館(八角形の中庭)
バチカン美術館(八角形の中庭)
「8」はイエスの復活を意味して、数字の8を横にすると無限大(永遠)になる意味も込められているそうです。
ベルヴェデーレとは、イタリア語で美しい見晴らしを意味しています。
ここには、たくさんの紀元前の古代彫刻が並んでいました。
日本でも、8は縁起の良い数字とされていて、立春から数えて88日目の「八十八夜」、災いを避けるための「八方除け」などがありますよね。

Divinità fluviale (Arno)

バチカン美術館()
日本語では、チグリス川という名称になっています。
2世紀頃に作られたもので、チグリス川を擬人化した作品とされています。
発見された時は頭部がなく、右腕と左手も欠けていたが、ミケランジェロにより現在の状態に修復されました。

ベルヴェデーレのアポロン

バチカン美術館(アポロン)
バチカン美術館(アポロン)
アポロンは古代ギリシャの太陽の神。
紀元前4世紀に彫刻家レオカレスが青銅像で作ったものを、2世紀に大理石で模刻したものだそうです。
15世紀にイタリアで再発見されてからは、このバチカン美術館で保管されています。
元々は右手に矢を、左手に弓を持っていたと言われています。
体のラインが綺麗ですよね。男性の自分が見てもうっとりしてしまいました。

ラオコーン

バチカン美術館(ラオコーン)
この8角形の庭園で絶対に見逃してはいけない、ラオコーン。
紀元前2世紀頃に造られ、像の高さは約184cm。
1505年にローマの7つの丘の一つである「エスクィリーヌスの丘」の丘で発見されました。
神話に登場するアポロ神殿の神官「ラオコーン」は、槍を投げつけることによってトロイの木馬がギリシア軍の計略であることを暴露しようとしたが、女神アテナによって遣わされた海蛇に襲われて彼の2人の息子と共に殺された姿が表現されています。
発掘されたときにはラオコーンの右腕や左右の息子たちの腕や手は失くなっていたが、ミケランジェロは、ラオコーンの右腕は肩を越えて背中に回っていたのではないかと考えましたが、結局のところ、大きく伸ばされた状態が相応しいと判断され、曲げた腕の状態で修復されたそうです。
時間が経つのを忘れてしまうくらい美しい彫刻でした。

その他の像

バチカン美術館(その他の像)
バチカン美術館(その他の像)
その他にもいくつかの像が置かれていました。
男性の像だけなくて、女性の像も素晴らしかったです。

動物の間

バチカン美術館(動物の間)

移動時の見学コースにある像

バチカン美術館(移動時の見学コースにある像)
バチカン美術館(移動時の見学コースにある像)

ミューズの間

女神

バチカン美術館(女神)
天井には、トンマーゾ・コンカが描いた女神のフレスコ画がります。
色彩が美しくて、引き込まれそうになりました。

ベルベデーレのトルソ

バチカン美術館(ベルベデーレのトルソ)
紀元前1世紀に作られた、高さ1.59mの大理石彫刻で、躍動感溢れる形は、ミケランジェロだけでなく、たくさんの芸術家たちに影響を与えたそうです。
完全な状態を見てみたかったです。

円形の間

巨大杯

バチカン美術館(巨大杯)
中央に4メートルを越える赤大理石の一枚岩で出来た巨大杯が置いてあります。

神話の神々の彫刻

バチカン美術館(神話の神々の彫刻)
神話の神々の彫刻が立っていて、中にひときわ目立つ、唯一のブロンズ像、こん棒とライオンの皮を持った「ヘラクレス」(左上)もあります。


モザイク画

バチカン美術館(モザイク画)
床はギリシャ時代のモザイク画も飾られています。
このモザイク画は、3世紀に作られた女神アテナを描いたもので、ローマ近郊のトゥスクルムの遺跡で発見されたそうです。

ギリシャ十字の間

聖ヘレナの石棺

バチカン美術館(聖ヘレナの石棺)
ポルフィドと呼ばれる赤い大理石で作られたローマ皇帝、コンスタンティヌス帝の母「ヘレナ」の石棺。
この部屋には、この他に同じくコンスタンティヌス帝の娘のための「聖コンスタンツァの石棺」も飾られています。

燭台のギャラリー

彫刻/天井画

バチカン美術館(燭台のギャラリー)
バチカン美術館(燭台のギャラリー)
ここはもともと屋根がなかったそうですが、美術品を守る形で壁が設置されたそうです。
通路の左右には、巨大な燭台と共に、ギリシャ時代に造られローマ時代に模刻した彫刻や石棺がたくさんの飾られています。
また、天井にもたくさんの画があります。これは19世紀に描かれたものだそうです。

タペストリーのギャラリー

キリストの生涯

バチカン美術館(タペストリーのギャラリー)
バチカン美術館(タペストリーのギャラリー)
バチカン美術館(タペストリーのギャラリー)
「キリストの生涯」を19枚のタペストリーで見ることが出来ます。
左側にある作品は16世紀にラファエロの弟子達が下絵を描き、フランドル職人たちが織り上げたものだそうです。
右側はローマで織られたもののようで、左右で出来栄えが違うそうです。
人も多いので左右をまんべんなく見ることは難しいと思うので、見るなら断然左側らしいですよ。

地図のギャラリー

バチカン美術館(地図のギャラリー)
16世紀に、天地学研究者イニャーツィオ・ダンティの下絵を元に製作されたイタリア各地の地図が、廊下の両側に展示されています。
左側がイオニア海-ティレニア海側、右側がアドリア海側の地図になるそうです。
1つ1つの地図がとにかく大きく、見応えがあります。その数約40点。
また天井全体を埋め尽くすスタッコ装飾も素晴らしいです。

無原罪の御宿りの間

バチカン美術館(無原罪の御宿りの間)
無原罪の御宿りとは、聖母マリアが原罪を受け継がずに、母アンナの胎内に宿り生まれたという意味で、カトリック教会における教義だそうです。
ん〜無宗教の自分には少し理解が難しい・・・

ラファエロの間

知っている人ならかなりテンションがあがる場所がこのラファエロの間。教科書や図鑑などで出てくる絵画が目白押しです。意外と身近なところにも同じような絵が飾られている場所があるんですよ。そ・れ・は、サイゼリヤ。サイゼリヤに行かれたらちょっと周りを見渡してみてくださいw

聖体の論議

バチカン美術館(ラファエロの間、聖体の論議)
1509年から1510年にかけて制作されたもので、雲が境目になって、上が天国で、下が地上になっています。
天国には、中心に父なる神がいて、その下中心にキリスト、左右に聖母マリアと洗礼者ヨハネがいます。
地上には、聖体が乗っている祭壇を挟んで教会博士と神学者がいます。
「聖体」は天と地を結びつける役割があるそです。

アテネの学堂

バチカン美術館(アテネの学堂)
バチカン美術館(アテネの学堂)
あまりにも大きくて、1枚の写真におさまりきれなかったので、2枚にわけました。
1枚目の画像の右側に2枚目の画像が繋がります。
作者はラファエロで、1509年と1510年の間に作成されました。
この絵にはたくさんの芸術家が描かれています。
聖堂から真ん中で歩いている2人ですが、左がプラトンでモデルはレオナルド・ダ・ヴィンチ、その右がアリストテレス。
階段で肘をついて考え事をしているのが、古代ギリシャ哲学者のヘラクレイトスで、モデルはミケランジェロ。
さて、ここで問題です。肝心のラファエロはどこにいるでしょうか?
正解は・・・1つ上の画像の、柱のところから少し顔を出している黒い帽子を被った人(Dの文字の真下)です。

システィーナ礼拝堂

最後の審判

バチカン美術館(最後の審判)
バチカンでも最も有名な物と言ったら、やはりミケランジェロが描いた壁画「最後の審判」でしょう。
「最後の審判」は、システィーナ礼拝堂(奥行40m、幅約13m、高さ20m)中の祭壇後部にあります。
これを見るために、ここを訪れる人も多いのではないでしょうか?
縦14.4m、横13.3mを全てをミケランジェロ1人が61歳の時に、パウルス3世の依頼を受けて、5年の歳月をかけて完成させたそうです。
キリストが中央にいて、左側が天国、右側が地獄で、死者を天国と地獄に分ける裁きを行っている場面になっています。
また、この壁画には、なんと400名以上もの人物が描かれています。

あれ?「この写真、システィーナのものじゃないよね」と思われました?
実は、システィーナ礼拝堂内は、全ての撮影が禁じられているんです。
おまけに私語も厳禁で、少しでも礼拝堂内がうるさくなると「Be silence!」という放送が流れるんです。
この写真は、ピーニャの中庭にある看板を撮影したものです。
お土産屋さんで、ポストカードを購入しとけばよかったと今更後悔・・・

ちなみにシスティーナ礼拝堂はあの、コンクラーヴェが行われる場所なんですよ。

天地創造

バチカン美術館(天地創造)
礼拝堂内の左右の天井には長さ約40mにも渡る、旧約聖書創世記の9つのエピソードが描かれている「天地創造」があります。
天地創造は、1508年に、ローマ教皇「ユリウス2世」が33歳のミケランジェロに命じて描かせたものです。
完成にはなんと、4年半かかったそうです。
画像は縦になっていますが、実物は横になっていて、「光と闇の分離」「太陽と月の創造」「大地と水の分離」「アダムの創造」「イヴの創造」「原罪と楽園追放」「ノアの燔祭」「大洪水」「ノアの泥酔」が描かれています。
バチカン美術館(天地創造、アダムの創造)
その中でも最も有名なのが、1つ上の画像「アダムの創造」。
向かって右側が神、左側にはアダムで、左手を伸ばして横たわるアダムに神が生命を吹き込もうとする瞬間を描いています。

ガイドさんに案内してもらった順番で紹介しました。
もちろんここで紹介したのは、ほんの一部で、たくさんの美術品が飾られています。
素晴らしい物ばかりで、あっという間に時間が過ぎていきました。
ただ、残念なことも。それは人が多すぎて、人を見に来てるのか美術品を見に来ているのかわからなくなったこと。
ガイドさんの話だと、1月と2月が1番空いているそうです。
もし今度行くことがあったら、その時期に行ってゆっくり自分のペースで見てみたいと思いました。

さて、次回は、バチカン美術館の隣りにある「サン・ピエトロ大聖堂」を紹介します。

今回紹介した情報は個人的に、調べた情報&体験記ですので、参考程度にして頂けますよう宜しくお願いします。

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